手を描くのが苦手、という初心者は少なくありません。
上級者でも、さらにはプロでも手を描くのは難しい作業です。
そんな手の描き方でもっとも重要なのは、「お手本モデルを見ること」。
今回は手を描くときに管理人が個人的にお世話になっているモデルをまとめました。
手ビューワ

イラスト練習支援サイトの、「ポーズマニアックス」さん。
その手の練習に特化したモードが、手ビューワです。
3Dの手をぐるぐる回して、いろんな角度からみることができます。
あらかじめ手の形は決まっているため、指や手首を動かすことはできません。
手のかたちは、細長く平べったい女性的な手です。
ダウンロードや登録もなく、手軽につかえます。
角度調整もできるので、「このポーズに合うかたちの手が描きたいけど、どんな手がいいだろう」というときには大助かりです。
ただ、細かい指定ができないため、あらかじめ描きたい手のポーズが決まっているときの参考資料には、むずかしいかもしれません。
デザインドール
「あなただけのデッサン人形」というキャッチフレーズで、3D空間の人体モデルを自由に操れるPCソフト、『デザインドール』。
使用のみに関しては、完全無料。(データを読み込むためにはライセンス購入が必要)
リリースされた時点で、多くの絵描きが泣いて喜ぶほどの画期的なソフトでしたが、その後も更新を経てさらなる多彩な機能がついてきました。
その中のひとつが、指コントローラー。
なんと指専用のコントローラーがあるのです。
指1本1本の動きをあやつれるだけでなく、「それぞれの関節をどれだけうごかすか」という細かい調節が可能です。
カメラを動かすこともできるので、角度も自由。
ダウンロードして、ソフトのつかい方になれるまでに多少の手間がかかりますが、つかいこなせれば大助かり間違いなしです。
弱点は、手ビューワと同じく3D素材なので、「筋肉の動き」や「手のしわ」、「手首との連動性」に弱いところ。
しかし「そもそも形が描けない」という初心者絵描きにとっては、その点は気にならないかと。
とにかく慣れるためにも、このソフトで手の練習を積むのをおすすめです。
マッスル講座

初心者向けに、筋肉のかんたんな描き方をわかりやすく解説してくれている「マッスル講座 | KITAJIMAのお絵かき研究所」さん。
手の描き方講座のなかで、管理人さん自ら手の写真をふんだんに掲載してくれています。
「模写・トレス歓迎」と記載もあり、大変ありがたいページです。
上で紹介した3DCGでは再現がむずかしい、「箸を持った手」「ボールを持った手」「銃を持った手」の写真もあり、角度も非常に豊富。
「とにかく、手を描く練習がしたい」という方も、このサイトがおすすめです。
管理人さんの手を片っ端から描いていくと、終わるころには確実にステップアップできるのでは。
鏡+カメラ
正直、一番のおすすめはこれです。
鏡であなた自身の手をうつして、カメラで撮る。
卓上のすこし大きめ鏡をおいておけば、困ったときすぐに確認がとれます。
カメラをつかえば、むずかしい角度の手もとれますし、著作権はあなたにあるのですから、トレスも自由。
3DCDでは見えない筋肉のうごき、手のしわ、何かを持ったときの指の動きも、なんでも見れます。
スマホのカメラをつかって、Evernoteなどクラウドをつかえば、すぐに写真をパソコンに取り込むことも可能です。
手のポーズ集として、フォルダをつくっておくのも便利。
すこしめんどうに聞こえるかもしれませんが、すこし大きめの鏡をデスクに置いてみるだけでも、手間がおおきく省けますよ。
まとめ
はじめにも言いましたが、手を描くコツの一番は、「見て描くこと」。
モデルを手元に用意するのは、「手の描き方」よりも重要です。
あなた自身のレベルや作業環境、描くイラストによっても、「どうやってモデルを用意したらいいか」が変わってくるはずです。
ぜひとも、いろいろと試してみてください。
ひとつでも、「じぶんにぴったり!」という方法が見つかればうれしいです。
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正直、表紙のデッサンが怪しいですが・・・、中身は非常にしっかりしていて、使いやすいです。