めんどくさいけど確実!手の描き方テクニック3点

手の描き方テクニック

「手が描けない・・・」

初心者もベテランも、絵描きであればだれもがこの悩みにぶつかったでしょう。手は、プロでも迷うむずかしいパーツです。しかしうまく描ければ、それだけで絵の質をぐんと向上させられるパーツでもあります。

今回は、手が描けなくて悩むあなたに、意識すべき3つのポイントをお伝えします。めんどくさい、でも確実な方法です。

1.関節で考える

手の描き方1このテクニックは、きほん形の手を描くのに有効です。「骨組みをかんがえる」手法に近いですが、もっとかんたんに関節だけを考えます。
関節のとる順番は、

1.手首の関節
2.指の付け根の関節
3.指の先の関節
です。ゆっくり説明しましょう。

1.はじめは手首の関節です。手首はどこで曲がるかをまず決めてあげましょう。

2.つぎは指の付け根。ポイントは、親指です。ほか4本の指と、はなれて生えています。手首と人差し指でできる『三角ゾーン』を意識して、少しはなしてあげてください。手の描き方_2

 

3.ラストは指の関節です。1本ずつ、つけ根を含む3つの関節があり、その関節はカーブになってます。根本ほどゆるやかなカーブ、指先ほど中指が突出した急カーブです。

手の描き方_3
ての描き方

JIFです。

実際にやってみると、かなりめんどくさいです。でもしっかりやれば、初心者でもかなり安定した手が描けるなので、ぜひとも試してみてください。

手の描き方_4

なれてきたら複雑な形も。見えないところも意識して、わかりにくければ指ごとに色を変えて考えてみたりします。

 

 

2.アウトラインから考える

te_outlineアウトライン、またの名をシルエット。絵においてかなり重要なポイントであるアウトラインですが、手というピンポイントのパーツでも、意識すると大きなメリットがあります。

手を描くにおいて「アウトラインの意識」がなぜ有効かというと、一言でいえば「全体のバランスを考えやすくなる」から。

わたしたちは細かいパーツを描くときほど、そこだけに集中しがちです。全体のバランスがみえなくなってしまう。手は、この現象が起こりやすいパーツです。「まず指が5本あって――」と細かく考えてしまう。

この解決策が、「アウトラインから考える」ことです。アウトラインから考えると、手を1つのかたまりとして意識しやすくなります。手全体のかたちをとってから、関節など細かく考えていく。1の「関節をとる」との合わせ技が、有効です。

手のアウトライン

 

3.ていねいに描く

さいごは、テクニックというよりも理念です。「ていねいに描く」言葉にすれば当り前なことですが、これが一番たいせつなポイントです。

そもそも「ていねいに描く」とは具体的にどういうことなのでしょうか。ひとによってさまざまですが、ここではわたしにとっての「ていねい」を具体的にあげます。

1)お手本を見る
2)しっかりと描くべき線を把握してから線を描く

この2つ、くわしく説明しましょう。

1)「お手本を見る」

そのままですが、多くの初心者ができていません。お手本や資料を探して、見ながら描く、確かにめんどくさいです。しかし、この手間を惜しむほど怖いことはないのです。

お手本を見ず、自分の想像だけで描くと確実にまちがいが生まれます。まちがったまま描き続けると、あっというまにそれがクセになってしまう。抜け出せなくなってしまいます。お手本の大切さは以前記事にもまとめました。

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おすすめはやっぱり自分の手です。もっとも便利で、身近なお手本です。机の上に鏡を置くとすぐ確認ができるのでおすすめ。それでも描くのがむずかしいときは、鏡に映した手の写真を撮ります。わたしはこの方法をはじめてから、手で悩む回数が目に見えてへりました。

 

2)描くべき線を把握してから描く

こちらは言葉だけではうまく伝わらないとおもうので、絵をみながら説明していきます。たとえば、下の絵。こちらは下描きの1枚なのですが、

アタリ決して分かりやすいとは言えませんね。胴体やうでは、単純なのでなんとかなりますが、手に関してはそうはいきません。そこでいつも私は、こんな感じでわかりにくいところ・細かいところだけさらに下書きを重ねます。

 

手描き

これくらい描いたら、一旦ペン入れに移ります。そして細かいところ以外をざっと清書した後、一旦ペン入れレイヤーを非表示にして、またさらに下描きを重ねます。

 

手そして細かいところをペン入れ。そんな風にちょこちょこ描いたのがこちらの線画です。今回は手のレイヤーだけ抜粋しましたがこのほか足、骨盤、関節などレイヤーを使っています。

手 (2)

 

このように、わたしは手だけにいくつか枚数をかけます。もちろん、レイヤーが多いほど良いというわけでもありません。少ない枚数(みじかい時間)で描くというのは、絵描きにとって重要な課題でもあります。

でも、「急がば回れ」という言葉があるように、手間をかけるほうが実は有効だった、ということもあるのです。自分なりにできる限りの力で丁寧に描くことが、何より大切です。

あなたの使える時間・もの・能力全てを使って絵を描いてあげてください。「丁寧に描く」というのはひとによって全く別のものになってきます。ここでは私の方法を挙げましたが、もちろんこれが全てではありません。

あなたがしっくりくる方法を探して、それが見つかったら労力は惜しまずその方法を遵守する。この描き方を続けていけば、かならず苦手意識から解放されます。

 

まとめ

はじめに「めんどくさい」といいましたが、実際やってみると本当にめんどくさいと思います。でも慣れさえすれば、ショートカットが可能です。たとえば関節を全部描かなくても、頭のなかで考えることができたり、かんたんな基本形であればなにも見ずともすらすら描けるようになったり。

くりかえしますが、一番大切なのは自分にぴったりな方法見つけることです。見つけるためには、労力を惜しまず自分の全力をかけてあげること。それを続けていけば、手に限らず苦手意識はいつのまにかいなくなってるはずです。

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