最近、絵を描くのが楽しくない。描くのは好きなはずなのに、やる気がでない。このままだと、絵を描くのが嫌いになってしまいそう・・・。
今回は、そんな悩みを持つあなたのための記事を書いていきます。
イラストを描くのは辛い、苦しい、楽しくない。そんな感情を持ちつつも、このページを読んでいるということは、絵への情熱が消えていないからに他ならないはずです。
前みたいに楽しく絵を描きたい、絵を捨ててしまいたくない。そんな悩みを持つあなたに、考えてほしいことが5つあります。
これを考えたから明日からは絵が楽しく描ける、という栄養剤みたいなパワーはありません。それでも、あなたが『絵を続ける』選択をするのであれば、この中の1つか2つは、必ず必要になってくることです。
直接イラストとは関係のないことかもしれませんが、ひとつずつ一緒に考えてみましょう。
*目次*
絵を描く目的を考える

あなたはどうして絵を描くのですか? ここで考えてほしいのは『目標』ではなく、『目的』です。
イラストはツールです。なにかを伝えるための道具です。
それはカッコ良さや愛らしさといった感情に訴えかけるものもあれば、病院の治療方法や会社のプレゼンで使われるイラストのように、内容を詳しく伝えるため、という説明の用途もあります。
楽しく絵を描くためには、感情を伝える絵である必要があります。もちろん説明の絵も大切なものですが、描くこと自体を楽しみたいという願いを満たすのは、間違いなく前者です。
――感動と出会えたとき、「伝えたい」と思うのが、人間です。そのメッセージを、絵で伝えるのが、絵描きです。参考記事:「多彩なインプットがなぜ、あなたの画力を向上させるのか。」
あなたが伝えたい感動は、何ですか?
キャラクター、ストーリー、風景。いろいろな感動がありますが、「自分の伝えたいものはこれ」という目的を見つけましょう。
一番最初を思い出す

きっかけを思い出す
イラストを描き始めた、一番はじめのきっかけは何でしたか?
ちなみに私の場合は、とあるマンガです。小学生時代に読んで、その中のとあるキャラにすっかりはまってしまい、ひたすら学校のプリントの隅っこに、そのキャラクターを描いていました。
いまでも、初心にもどりたいときにはそのキャラを描きます。
最初にもどって、思い出す。初心にもどるためには、もっとも手っ取り早い方法です。
昔のイラストをリメイクする
また、その頃のイラストをまだ持っている場合は、自らの成長を実感するチャンスです。
今のじぶんなら、どう描くか。実際にリメイクして描くことで、「こんなに上手くなったんだ」と自信を取り戻すこともできます。
器を広げることに集中する

イラストは、総合力です。あなたは、あなたの知っているものしか、描けません。
―――感動や憧れを集めて、煮詰めて「こうゆう絵を描きたい」という世界観を常にもっておくこと、それを広げていくこと。
―――あなたが絵に描きたいとおもう憧れは、どのような世界でしょうか。一時的な感情のかたまりではなく、ずっと手放せない憧れを描く。
参考記事:「『千住博の美術の授業 絵を描く悦び』は、絵描きの最高の教科書でした」
散歩や読書、映画や旅。さまざまなものを見て、経験することで、あなたの世界観が広がっていきます。絵からすこしはなれてみることも、長い目で見ればイラスト上達の一歩となるのです。
ドーパミンを出す

わたしたちの脳内には、「幸福物質」と呼ばれる脳内物質が存在します。名前は、ドーパミン。
このドーパミンは、達成感や意欲向上・わくわく感と共に分泌されるホルモンです。
つまり『ドーパミン分泌=わくわくする、楽しい』という図式が私たちの脳内ではできあがっています。
そのため、この「幸福物質」ドーパミンを味方につけることが、楽しく絵を描くうえで重要になってきます。
ドーパミンは、目標を立てたり、運動をしたりすることで分泌されます。
また、ご褒美設定もドーパミンを出すのに効果的です。
練習をたんたんと記録する

「記録」と聞くと、めんどくさそう、と思うかもしれません。しかし、「記録」というのは、どんな業界・世界においてもその効果はてきめんです。
『ドラゴン桜』という漫画をしっていますか? 落ちこぼれ高校生が東大を目指す受験マンガです。
この作中で、受験生である女子が、スランプにおちいってしまうシーンがあります。
そのやる気を回復したのが、この『シンプル記録』です。やったことをたんたんと記録していく。
そのうちに、「わたし、こんなにやってきたんだ」と、やる気を取り戻したのです。
記録の仕方は、シンプルで構いません。記録をしていると、「自分はこんなにやったんだ」と、自信につながります。
まとめ
やる気がぽっきり折れてしまう、これは誰にでも起こりえるものです。
しかし実際自分がなってみると、苦しくてあがいてしまうものでもあります。
そんな時、「絵をなくさないように」と、必死で絵にしがみつく人が多くいます。
いったん絵から離れるということは、悪いことではありません。
むしろ、絵を描き続けるために必要なことです。
いったんペンをとめて、考えてみたり、振り返ってみたり、そんなことが、イラスト上達を後押ししてくれることもあるのです。