こんな練習をすれば画力アップ確実!プロ棋士に学ぶ上達思考術

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プロ棋士。そう聞いて、「棋士?囲碁?なんだ絵に関係ないや」と回れ右をしようとするあなたに、ひとつ言葉を紹介したい。

たとえ業種・業界が違っても、「人間のすること」にあまり違いはありません。(本田直之著「レバレッジ・リーディング」東洋経済新報社出版より引用)

 

棋士といえど、スポーツマンといえど、絵描きといえど。みんな人間、同じような悩みであたまを抱え、同じような方法で壁を乗り越える。

そこに差があるのはとうぜんですが、多くの共通点があるのもまた事実です。今回はプロ棋士の依田さんが書く「プロ棋士の思考術」から、絵描きにとっても使える思考術や考え方をひっぱってお伝えいたします。

 

大局観から得る思考術

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大局観ということばを知っていますか。イラスト業界に身をおいていると、あまりなじみのないことばですが、依田さんはこれを「勝つための判断力」とあらわしています。そしてその要素を紹介してくれます。

つまり、「碁を打つために大切にしていること」です。

その大切なことを、依田さんはたくさん挙げているのですが、今回は画力向上につかえそうな、かつ重要な要素を厳選して紹介いたします。

 

感動

依田さんがまっさきにあげている要素が、これ。

 

過去の棋譜を研究すると、ほれぼれするような「いい手」というものに出合う。これはすばらしい、と感動する。こんないい手を自分も打てるようになりたいと思う。そしたら、その棋譜を自分で並べてみるのだ。(19Pより)

 

わたしたち絵描きも、おなじようなことをしますよね。ほれぼれするような「イラスト」に出合って感動し、自分もこんな絵を描けるようになりたい、と思う。そしてそのイラストを、じぶんでも描いてみる模写トレスのことです。

 

依田さんはたくさんの棋譜をみて、感動して、並べて、考えた。そして、それがじぶんの実になった、とはっきり言っています。そして「こんないい手を打ちたい」と念じること、くり返し並べること、それを続ければ、必ずその人間に近づくことができる、そう信じてるとも断言されているのです。

 

感動を自分の中に取り込もうとするとき、棋譜を学ぶ意味が出てくる。(38Pより)

 

根本から考える

ここから高度になっていきます。

囲碁においては「初手はどこに打つのがいいか、ほんとうにそれでいいのか、なぜそこなのか」を考えるのだといいます。勉強するときも、「なぜこの人はここに打ったのか」を考えながら並べるそう。

イラスト模写でかんがえてみましょう。「なぜこの人はここに線を描いたのか、なぜ人物はこの配置なのか」。とくに服のしわなどは、線の意味を見失いつつも、「そこにあるから」という理由でそのまま描いてしまいがちです。

上手な絵に、意味のない線は存在しません。

参考記事:

その線、ゴミになってませんか? イラストにいい線の描き方、考え方

2015.10.04

依田さんはこの考え方をつづければ、『「なぜか」を人にわかりやすく説明できるようにもなる』といいます。そこまでいくと、かんぜんに頭のなかで理解できているので、じぶんのイラストにも自然と取り入れることができるようになります。

そのためには、「なぜ?」と常に考えながらの模写が必要になるのです。

 

また、模写だけでなく、練習メニューを選ぶ時点でもこの考え方は重要です。模写・人体デッサン・丸描きトレーニング・30秒ドローイングなどなど、イラストには非常に多くの練習法があります。

なぜ、その練習をするのか」。依田さんは言います。

 

「人が打っているから」というのでは、大きな向上は望めない。(P32より)

 

「ひとがやっているから」という練習では、画力向上も大きな効果は望めないでしょう。

 

価値を考える

「ひとがやってるから」ではだめ。では、依田さんはどんな考え方で碁を打つのか。その方法は実にシンプルでした。

それは、「価値を考える」こと。「価値の大きいところに石を置く」、これが依田さんの戦法です。

あなたにとって、その練習にはどんな価値があるのか。そしてどんな価値がほしくて、それを得るにはどんな練習法がいいのか

それを見据えながら、イラスト練習法を考えていくと、得るものは大きいのではないでしょうか。

 

 

まとめ

碁打ちが書く本としては異例だろう、と依田さんは本のおわりにそう言っています。そして同時に、心の大切さも説いているのです。

 

心のありようは、技術よりもっと重要である。(P205より)

 

思考術において、碁盤上の勝負だけではなく、「いかに生きるか」「いかに美しい形にしていくか」も同時に考えられているそうです。

感動や美しさを求めるその姿は、アーティストと呼んでも違和感がありません。そう考えると、絵描きからみても遠い存在ではない気もしてきます。

 

そんな棋士の思考術、イラストのモチベーション管理においても非常にためになることが多くありました。画力向上でもやもやをもっているかたは、一度手に取ってみてはいかがでしょうか。

 

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