イラスト上達にデッサンは効果が高い練習法です。
今回はそんなデッサンのお助けをしてくれる、ポーズ集を紹介します。
今回は、男性版。
男性のポーズ集は多くはありませんが、そのなかでも選りすぐりの4冊です。
*目次*
新ポーズカタログ〈2〉男性の基本ポーズ編
・パンツのみ着用
・同じ画像でモノクロとカラー両方有り
・写真は小さめ
・アングルが豊富
1つのポーズを、水平・アオリ・フカンで、ぐるっと一周回して撮影してくれています。
「全身を描けない・描けるけど慣れない」という初心者さんには、まずおすすめしたい1冊です。
360度とまではいきませんが、ぐるっと一周してくれているので、アオリ・フカンが描けないという方もまずはこのポーズ集から。
写真が小さいため、完全にクロッキー向けの写真です。
ざんねんながら筋肉の勉強には向きません。
「全身イラストを描けるようになりたい」「すこし特殊なアングルに慣れたい」という初心者の方におすすめ。
マンガ家と作るポーズ集 男の筋肉ポーズ集
・パンツ(ボクサー)のみ着用
・オールカラー
・日常的ポーズが豊富
・写真は小さめ、見切れている画像も多い
特徴は日常的な動作の写真がたくさんあること。
男性の日常ポーズを細かくみれる資料は少ないので、それを求めるなら迷わず買いでしょう。
画力アップのデッサン目的よりも、日常シーンの資料集といった色合いが強いです。
筋肉ポーズ集とありますが、筋肉を学ぶ写真としてはかなり小さいし、見切れも多いです。
また、面積が大きいボクサーパンツを着用しているので、お尻や脚の付け根の筋肉はまったく見えません。
正直、タイトルを見て「筋肉が描けるようになりたい!」という絵描きさんが手に取ってしまうと、お蔵入りになってしまう可能性が高そうなポーズ集でした。
「日常的なポーズをそれっぽく描けるようになりたい」というひとにはおすすめです。
ハイパーアングルポーズ集 vol.2 shape of men
・パンツのみ着用
・アングルが非常に特殊
・モノクロ写真
・一枚一枚の写真が大きい
その名のとおり、ハイパーなアングルのポーズ集です。
アオリ、フカンといっても、真下、真上といったかなり角度のついた写真ばかりです。
立った姿勢で足の裏まで見れる日本のポーズ集は、管理人がしってるなかでは唯一です。
30秒ドローイングを実写にしたらこんな感じなのかな、といった印象。
なにより、写真が大きく印刷が丁寧で、光の大きさも最適。
描き手を考えてくれている本の作りです。
「普通のポーズや、ちょっと角度がついた人体は難なく描ける」という中級者さんのステップアップにおすすめ。
まだフカンやアオリがぜんぜん描けない・・・という方にはすこしレベルが高いかもしれません。
メール・ヌード・コレクション
・完全ヌード
・モノクロ写真
・ほとんどが動きを表現したポーズ
・変わり種ポーズが多い(日常的なポーズはほとんどなし)
・若干画質が荒い
今回紹介したポーズ集の中でもっとも古い一冊です。
そのため、印刷がすこし荒いのが難点。
ただ、大きい写真が多く、フルヌードで動きを表現したポーズ集は、日本内では取って代わるものがありません。
アングルは水平に固定で、ポーズが走ったり、跳んだり、ものを持っていたりなど少し変わり種が多いです。
見切れ写真がひとつもなく、全身イラストの練習には必ず通りたいポーズ集です。
「全身イラストは描ける、ふつうのアオリやフカンも描ける。でもいつも同じポーズになる、下半身を描くのが苦手」という中級者さんにおすすめ。
重心を意識して描けるようになったあたりが、ちょうどいいレベルだと思います。
まとめ
個人的には、
【新ポーズ→メール・ヌード→ハイパーアングル】の順番でこなしてくのがおすすめです。
(男の筋肉はデッサンポーズ集というより資料集的な扱いなので除外)
全身を難なく描けるようになれば、筋肉の勉強も取り入れてデッサンを進めると、効果は段違いです。
なのでメール・ヌードからは、並行して「アーティストのための美術解剖学」も一緒に進めることをおすすめ。