絵に躍動感を含めたい!ポーズの決め方ポイント4つ

いつも同じポーズで描いてしまう。そんな悩みはありませんか?

こだわりでそのポーズを極めたいのであれば、そればかりを描くことも練習のうちです。ただ、そのポーズしか描けないとなると、絵描きとして実力不足の表れでしかありません。たとえば棒立ちしか描けない、なんてのは多くの初心者がとおる道ですね。

今日はそんな悩みから脱却するための、躍動感のあるポーズにするポイントをまとめます。

 

左右対称を避ける

人物を描くとき、腕や脚が左右対称になってしまう状態を「ツイニング」といいます。
この「ツイニング」、安定感はあるものの、おもしろさや動きを打ち消してしまう原因になりがちです。

 

ポーズを決めるときは、できるだけ左右対称を避けるのが良い選択でしょう。ほんの少し傾けたり、ずらしたり。伝わる内容は同じでも、見て一瞬で伝わる情報がかわってきます。

 

動き

シルエット

イラストにおいてもっとも重要な点、それが「意味が伝わるか」です。言い換えると「わかりやすさ」。

 

明瞭さを欠いた絵、つまり「わかりにくい絵」は見る側に負担をかけます。このキャラクターは何を見ているのか?なんで笑っているのか?方向性が定まっていない絵は理由がつかめなくて、わかりにくい。わかりにくい絵はいらいらするだけなので、人はすぐさま見るのをやめてしまいます。

 

そんな悲しい作品ならないよう、わかりやすいイラストを描きましょう。そのポイントでもっとも重要な1つがシルエットです。キャラクターをまっ黒に塗りつぶせば、すぐに確認がとれます。

 

わかりやすいシルエットにするためのもっともかんたんな方法は「被らないようにすること」です。あたまや腕・脚、それぞれが、一体なにをしようとしているのか。それが影だけで伝わると、イラストのわかりやすさはぐっとアップします。

 

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コア

人物には体幹」、つまり中心部コアがあります。このコアが丸まったり、反ったりすると、感情表現がわかりやすくなります。

コア

 

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ライン

ひとの動きの向きは、ダイナミックであればあるほど一本の線で表すことができます。この線はアクションライン、もしくは動線と呼ばれ、その名のとおり「動きのライン」です。足先や指先から頭へとながれるアクションラインは、力強いポーズやしなやかなポーズには必要不可欠です。

ポーズを決めたら、まずは一本のラインを決めて書くと、キャラクターの手足に自然な流れが生まれます

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まとめ

今回の記事は、「トム・バンクロフトが教える キャラクターに生命を与える技術 」という教本を参考にまとめをいたしました。

 

次のことばは、その本からの引用です。

 

キャラクターをどのように使うかは重要です。しかしもっと重要なのは、キャラクターを通して何を伝えるかということです。

 

たいせつなのは、イラストで何を伝えたいか。「かわいさ」とか「かっこよさ」とか、はじめはそんな単純なものでもいいのです。それが決まれば、おのずとキャラクターはイキイキとしてきます。

参考書籍

 

 

 

詳しくはこちらの記事で紹介してます。

ポーズ・構図の上達に!「トム・バンクロフトが教えるキャラクターに生命を与える技術」

2016.12.12