好きな音楽をイラスト作業のBGMにする人は多いです。
音楽の効果は強力です。
その力は時や場所、作業の内容によって、良い効果もあれば逆効果な場合もあります。
今回はイラスト作業の効率化のための、音楽活用法です。
音楽が作業効率に与える効果
音楽と作業効率の関係は、イラストに限らず、多くの分野において注目されています。
だからこそ、その研究は知られているなかでも過去150件以上行われてきました。
これらの研究の結論は、まっぷたつに割れているそうですが、海外の医師により、その中でも共通したポイントが述べられています。
・BGMは読解能力を低下させる
・BGMは記憶能力を低下させる
・BGMは運動能力を向上させる
・テンポの速い音楽は、手元の作業スピードを向上させる
・BGMは気分を高め、単純作業に役立つ
つまり、BGMは、単純作業には向いているけれど、頭をつかう複雑な作業は向いていないのです。
だから、構図を考えたり、むずかしいパーツを描いたり、というときには、音楽は流さない方がいいでしょう。
逆に、単純なベタやトーンを貼るといった作業には、向いているようです。
とはいえ、どの作業に頭を使っているかは、ひとによっても変わってきます。
あなた自身が、「これは得意」と思っている作業では、アップテンポの曲を流し、「苦手だな」と感じる作業ではBGMをとめる。
この方法が、一番音楽のちからを活かせるのではないでしょうか。
また、歌詞のある音楽や好きな音楽を聴くと、どうしても脳が反応してしまい、集中力の低下につながります。
単純作業でも、BGMには自然音や歌詞のないジャンルの音楽を選びたいところです。
作業前に聴くと効果的
さきほど見てきた、音楽効果のなかでも、もっとも注目したいのが、「気分を高める」というものです。
好きな音楽を聴くと、【テンションが上がる、気分転換になる、モチベーションアップにつながる】という効果が得られることは、科学的にも証明されています。
お絵かき中に好きな音楽を聴くと、そちらに気を取られ、集中力は低下してしまうでしょうが、作業前に聴くと上のような精神的効果を得ることができるのです。
また、作業前の儀式として「好きな音楽を聴く」ことを繰り返していくうちに、音楽を聴くだけで、自然と脳がお絵かきモードに切り替わるようになります。
試合前の儀式として、イチロー選手や五郎丸選手が行っている行為が有名ですが、その効果も科学的に証明されています。
スイッチになる行動はなんでもいいのですが、それが「音楽」だと楽しいし、精神的効果も期待ができるので、おすすめです。