イラスト上達のために、目標をたてたことはありますか?「手の描き方をマスターする」とか、「模写を毎日1時間やる」とか、絵描きであれば一度は経験があるのではないでしょうか。
今回は、絵が上手くなりたい、そんなモチベーション管理にも役立つ目標の立て方についてまとめました。
目的と目標とゴールの違い
『目的』と『目標』と『ゴール』、貴方はこの3つの違いを知っていますか?同じ意味を持っているように思うかもしれませんが、実はまったく意味が異なるのです。
目的
1.実現しよう、到達しようとして目指す事柄。めあて。
2.行為において目指すもの。
(大辞林より引用)
目標
1.そこに行き着くように、またそこから外れないように目印とするもの。
2.行動を進めるにあたって、実現・達成をめざす水準。
(デジタル大辞林より引用)
ゴール
最終的な目標点
(デジタル大辞林より引用)
つまり大前提として目的があり、目的を実現するためにたてるのが目標です。そして、最終的な目標がゴールとなります。

たとえば「ダイエットしてキレイになる」が目的なら、「10キロ落とす」がゴール、「毎日30分、運動する」が目標です。
目標は、目的のための通過点、つまりは目印です。「2週間で1キロ落とす」も「お菓子をがまんできるようになる」も、目標です。
目標をたてるコツ
目的とゴールを設定する
目標設定には、目的とゴールが必要不可欠です。たとえば「絵の練習をするぞ、毎日模写3枚だ!」とはりきっても、3日も続かずいつのまにかやらなくなってた―――、なんて経験はありませんか?
典型的な、「目標だけの先走り」パターンです。目標だけ立てて走り出してしまうと最初はやる気があっていいのですが、そのうち先がみえず、ただむなしいだけの練習になってしまいます。
そうならないためにも、じぶんに目的を与えてあげましょう。ただ、「絵が上手くなりたい」なんて漠然としたものでは、エネルギー不足です。ダイエットだって、「やせたい」と願う人より、「やせてあのドレスを着たい」と願う人の方が成功しやすい。イラストも一緒です。
「上手くなって、このキャラを布教したい」
「有名になってちやほやされたい」
「絵で食べていきたい」
人に言わなければ、どんなに下世話でもいいんです。目的は未来をイメージできるものを設定する。すると、自然にゴールがみえてきます。
「pixivでランキング入りして色んなひとの目に触れる」
「ツイッターでイラストがRTされて、フォロワーが●人以上になる」
「ゲーム会社のひとの目にとまるイラストを描いて、連絡が来る」
ゴールが見えれば、あとはひとつずつ目標を立てていきましょう。
目標は【通過点】を掲げる
目標を設定するときに気を付けたいのが、TODOリストにしないことです。つまり、【やるべきこと】を目標にしない。
たとえば、「デッサン集を毎日2ページ模写」などと設定してしまうと、その目標がノルマになってしまいます。ノルマが大好きなひとは、そういないでしょう。「やらなくては」と負担に感じたり、1日の終わりにあわてて描いたり、結局できなかったという結果になってしまいがちです。

だからこそ、目標は【やるべきこと】ではなく、【通過点】にするのです。ポイントは、日付をいれること。例えば、こうです。
「●月●日までには、人体比率をマスターしている」
「あおりを描けるようになっている」
「絵を投稿して、ブクマ●人以上になる」
目標を【やるべきこと】とすると、限定的で身動きが取りづらくなってしまいます。しかし、【通過点】にすれば、道は無限にあります。上手くいかなかった方法はいくらでも修正できますし、目標への道筋を組みたてるパズルのような楽しみも生まれる。まさに良いこと尽くしです。
まとめ
効率よく上達するためには、目標が必要。そんなことばをよく聞きます。実際にこのブログでも何度か取りあげた大切なテーマです。
しかし、目標の立て方そのものを、私たちはなかなか習うことがありません。今までは何となく立てていた目標でしたが、いま一度じっくり考えて立ててみるのはいかがでしょうか。