イラスト練習が続かない?行動科学でモチベーションを維持しよう

絵を描くのは、つねに根気がいる作業です。

イラスト上達を目指すあなたにとって、モチベーションをいかに維持するかは、画力向上のカギとなります。

三日坊主で諦めてしまったり、決意すら忘れてしまったり。「やっぱり自分はだめなんだ・・・」と落ち込んでしまうそこのあなた、その必要はありません。

なぜなら、あなたがなかなか継続できないのには、原因があるからです。

ひとの行動を科学的に考える、『行動科学』という分野があります。今回はイラスト練習に、この『行動科学』の力を借りようというお話です。

あなたの行動の仕組みを理解して、イラスト練習継続の技術を身につけましょう。

 

なぜあなたは継続できないか

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あなたがイラスト練習を継続できない理由は、大きく2つに分けられます。

1.「~しなさすぎる」が多いこと。→【不足行動

2.「~し過ぎる」が多いこと。→【過剰行動

 

  • 不足行動とは、『目標のために必要な行動』です。たとえば、「ダイエットをしたいから、毎日走る」「健康になりたいから、自炊をする」など。

 

  • 過剰行動はその逆。『目標をじゃまする行動』です。たとえば、「ダイエットをしたいのに、ついお菓子を食べてしまう」「健康になりたいのに、つい夜更かししてしまう」など。

 

あなたが継続できないのは、「【不足行動】が少ないから」か、「【過剰行動】が多いから」か、もしくは『両方』か。3つのうちどれかを見極めることが必要です。

まずは自分の行動を、冷静に観察をしてみることから始めましょう。

 

過剰行動を減らそう

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過剰行動が起こりにくい環境をつくる

過剰行動を減らすためには、まずは「めんどくさい」を引き起こすことが必要です。

娯楽は、手が届く範囲にあるから、つい手が伸びてしまうのです。

作業をはじめるまえに、スマホの電源や、パソコンのネット回線を切ってしまいましょう。そうすることで、だらだらネットサーフィンや、SNSやLINEの通知もなくなります。

また、漫画や雑誌を目の届かないところに置くのも一つの手です。資料で必要なときだけもってきて、後は『取るのがめんどくさい位置』におきましょう。

デメリットを描きだす

過剰行動をしたらどうなるか、目に見えるようにしておくのも効果的です。

  • 「絵が上手くなりたいのに、ついテレビを見てしまう」→「テレビは受動的すぎて、脳をほとんど使わない。見すぎるとどんどん脳が退化する。絵を描く周りのひとばかりが上達して、差が開いていく

 

  • 落描きばかりしてしまう」→「目標のある練習か、作品完成以外ではなかなか上達できない。手癖で描くクセがついてしまう。作品完成力がどんどんなくなってしまう

じっさいに考えてみたり調べてみたりすると、そのデメリットがじつは恐ろしいものであることが少なくありません。

 

完全にはやめられなくても(ストレス解消などのためにも完全に辞める必要はありませんが)、意識するだけで行動は確実に変わるはずです。

 

不足行動を増やそう

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行動しやすい環境づくり

絵をくための不足行動を増やすには、先ほどの過剰行動と逆を行います。

つまり、絵を描きたくなる環境作り

あなたの「描きたい!」を刺激する環境にしていけばいいのです。

たとえば、高級ノートやシャーペン・ペンを買ってみたり、好きな絵描きのもってる画材と同じものを取り入れたり。

また、絵を描くまえにご褒美を設定するのも効果的です。

ご褒美設定のコツはこちらから。

 

忘れないための仕組みをつくる

目標達成ができない、もっとも恐ろしいパターンは、『忘れる』ことです。

「やるぞ!」と決めた1週間後には決意をしたことすら忘れている、そんなことを繰り返していては画力向上なんて夢のまた夢でしょう。

そのためには、「目標を忘れない」「行動を忘れない」仕組みをつくることが重要です。

 

目標を忘れないためには、目標を書いて常に見える位置に貼っておいたり、PCやスマホの壁紙にしたりなど

 

行動を忘れないためには、シールやスタンプがおすすめです。文房具店や雑貨店でお気に入りのシールを買って、イラスト練習ができた日にカレンダーやスケジュール帳に貼っていく。

小学生の夏休みに、ラジオ体操カードで出席するとスタンプがもらえますよね。それが増えていくのがうれしくて、毎日通ってどんどんスタンプをためていく。

それと同じ感覚です。

ゲーム感覚ですが、成果が目に見えるので自信にもつながってきます

 

まとめ

継続のコツは、あなたが継続できない原因をつきとめることから始まります。過剰行動か、不足行動か、はたまた両方か。両方の場合も、どちらかに比重があるはずです。

 

逆説的ですが、継続するためには『変化』が必要です。変わることは簡単ではありませんが、それぞれ「なにかを始めるほうが得意」なひとと、「やめるほうが得意」なひとがいます。

じぶんがどちらであるのか、過剰行動と不足行動のどちらにアプローチをしていくほうが楽なのか、を見極めることができれば、継続できる確率はぐんとアップします。

 

まずは、あなた自身の行動のパターンを客観的に理解しましょう

イラスト上達の第一歩は、自らを理解することからです。