『髪の塗り』。イラストの色塗りにおいて、ここでつまづいてしまう絵描きが多くいますが、あなたはどうでしょうか。
髪の塗りがすばらしい絵師はたくさんいますが、初心者からみれば「これ、どう塗ってるの?」とまるでわからないものですよね。
さて、今回は管理人の個人的な塗りのメイキングです。
髪の塗りに自信は正直ありませんが、なにかひとつでも掴んでいただければと思い、いろいろと本気で説明してみました。
画像が多く、ページが重くなってしまうので、2ページに分割しています。
ちなみに、できあがる塗りはこんな感じ。
興味があれば、そのまま覗いてみてください。

まず線画はこちら。今回はショートボブの女の子を塗っていきます。

すみません、肌を先に塗ってしまいました。
先に顔ができていないとやる気がでない絵描きが、多くいるようですが管理人もそれです。
では、塗っていきましょう。
塗りつぶしで下地をつくります。
ただ塗りつぶすだけだとこんなになってしまうので、ペンツールでちまちま隙間を塗っていきます。

下地ができました。
下地の後は影を塗っていきます。
まずは、髪の裏の影。レイヤーの種類は乗算です。
これは耳の後ろ側の髪、つまり後ろ髪が覗いてみえてる状態なので、暗くしてます。

つぎに全体の影を落としていきます。先に完成図をどうぞ。

まさにこの影が描けないから、髪の塗りがむずかしいと、考えてるあなた。
だいじょうぶです、ゆっくりいきましょう。
一気に描くとむずかしいので、「下部」と「つむじ」で、2つにわけて描いていきます。
ちなみにこちらも乗算レイヤー。すこし暗めのピンクです。
まず「下部」からかいていきましょう。
まず、影を塗りたいところに色を置きます。
このとき、光の位置を考えて、その方向にむかって少しカーブさせてあげると、立体感が出やすいです。

その影を削っていきます。消しゴムで線を引くように、光の当たる部分だけを削ります。
できたのがこちら。
下部の影は、これで完成です。次はつむじ付近を塗っていきましょう。
つむじはまず起点となるところに、三角の影を置きます。

そしてそこから、ちょっとずつ脚をはやしていく。

この時のコツは、「線画にしたがうこと」です。線画に沿うように、もしくはその延長線を描く感じです。
ぜったいに線画に逆らってはいけません。

上と下を合わせて影の完成です。
説明のためにレイヤーをわけましたが、同じレイヤーに描いたほうが楽だしわかりやすいのでおすすめです。

(後半へ続く)
- 1
- 2