漫画教本の代表作ともいえる、菅野 博之先生の教本。
その中でももっとも有名な「快描教室」、今回はこちらのレビューを書かせていただきます。
概要
あなたは既成のマンガの技法書を読んで、歯がゆい思いをしたことはありませんか?
基本的な絵の描き方はどの本にも出ているけれど、ほんとうに知りたいのはそのもう一歩先の、ちょっとした、こまかい悩みだったりして。本書は、もっとうまくなりたいと思っているあなたの、そんな「ちょっとした悩み」にこだわりました。(「BOOK」データベースより)
対談形式で進められていく、マンガの描き方教本です。
半分は絵に関する内容なので、イラストを描く際にも参考になります。
対談本なので、初心者に描き方を一から教えてくれる親切さはありませんが、あちこちにテクニックやコツがちりばめられた本です。
内容の説明文どおり、他の教本では教えてくれない「ちょっとした細かい内容」を学ぶことができます。
じっさいに、管理人はこの本でしか見たことのない描き方のコツがかなり役立ちました。
良いところ
〇他の本に載っていないテクニックがある
〇話し方が優しい
〇マンガの添削がわかりやすく、ためになる
〇イラストが多く、わかりやすい
良くないところ
×対談本なので、順序だっていない
→(「はじめは簡単、だんだん難しく」ではない。レベルの順序がバラバラ)
×見やすいレイアウトではない
個人的評価
★★★★☆
管理人の所有教本のなかでも、かなり古い部類ですが、かなりお世話になっています。
「性器の存在を省略してはだめ」
「キホンは見ながら描くこと」
「まずは関節だけで考える」
などの描き方・考え方は、この本で見てから常に意識してきました。
このブログでも、この本を参考にさせてもらったことが何度もあります。
Amazonレビューでは「初心者にはむずかしい」という意見もありますが、こういった考え方はすこしでも早く知っておいた方がいいです。
(ただし難しいのはまちがいないので、初心者の方はあらかじめ覚悟をしておいたほうがいいかも・・・)
とにかく何度も読んで、エッセンスを吸収していく本。
いずれマスターできれば、卒業していきたい本。
管理人はまだしばらく、お世話になりそうです。
管理人が持っているのは、1997年発売のものですが、2011年に改訂版「快描教室プラス(+)」が出されました。
続編みたいな名前ですが、改訂版なので、今から購入される方はこちらがおすすめ。
リンクは改訂版になっています。