足を描くのは得意ですか?「得意!」と即答できるかたはうらやましい限りです。多くの方は、そう答えられないのではないでしょうか。
足は、手と並ぶほど、描けないと悩むひとが多いパーツです。だからでしょうか、「足の描き方講座」はネット上や教本など、あふれるほどに沢山あります。
今回は、そんな「足の描き方」のまえに知っておきたい、足の基本、でもまちがえやすいチェックリストです。
足の大きさ
まず、いちばん最初に知っておきたいのは足の大きさです。手と同様、小さく描かれがちな足ですが、実際の大きさは頭より少し長めです。足が小さいと、体重を支えられない不安定な印象を与えてしまいます。必要以上に小さくなってしまわないよう、大きさは常に意識しましょう。

女性の場合は、男性に比べ小さめですが、やはり自身の頭よりすこし長めの足になります。
足の指
足の指で注意したいのは向きです。「横から見たとき」と「上から見たとき」、それぞれポイントとなる指の向きがあります。
横から見たとき
まずは横から見た図から。通常時、親指は地面と平行に伸びます。対してほかの指は、地面に向かって曲がっています。親指もいっしょに曲がってしまうと、パッと見それが親指に見えず、「さらに向こうに親指があるのかな」といらない錯覚をあたえてしまいます。また、全ての指が平行にそろってしまうと、デッサン的に狂った奇妙な足になってしまいます。

上から見たとき
つぎに、上から見たときのポイントです。上から見たときのポイントは3つです。
1.人差し指はまっすぐ
2.親指以外の付け根は、外側(小指)へ向かってさがっていく
3.人差し指を中心軸として、ほかの指は曲がっている

指の長さはひとそれぞれですが、多くは人差し指がもっとも長いようです。
3つのアーチ
足の骨は、わたしたちの体重を支えるために、3つのアーチをつくっています。ためしに自分の足をさわってみると、このアーチを感じることができます。
1.内側縦足弓
2.外側縦足弓
3.横足弓
の3つです。筋肉や脂肪でおおわれていますが、足のかたちを取るための重要な構造です。

詳しくは、
このアーチを見おとしていると、偏平足(土踏まずのない足)になったり、どこかペタンとした足になってしまうので注意しましょう。
まとめ
足は視点や角度が変わるとその形もおおきく変わります。だからこそ、むずかしいと感じてしまいがちです。
しかし、動く箇所はかぎられていて、手ほど複雑な動きもありません。基礎さえ押さえておけば、比較的早い段階で、かたちをとることができるパーツです。
だからこそ、見落としがちな点だけはチェックしておきましょう。